さくら
薄墨の空に
薄桃色のさくら
世の中の不安に覆われながらも
春の風景に心を和ませる
満開のさくら
何処かしら悲しげに見えるのは
なぜだろうか
揺れる水面に
ひとつ、ふたつと
さくらが舞う
毎年、今か、いまかと…
待ち焦がれ
満開のさくらに
逢えず仕舞いの時もあった
今年は開花から雨に見舞われ
空の色こそ青くなかったが
満開に間に合った
花びらの舞う頃
また、来てみよう
その時は青空であってほしい